セス・メイネス手術とトミー・ジョン手術の違いは?大谷翔平の復帰を早める救世主?

大谷翔平に朗報?
トミー・ジョン手術に変わる新手術「セス・メイネス手術」の内容とは?

PRP療法で右肘靭帯の部分断裂からの復帰を目指している大谷翔平選手。

経過によっては最悪トミー・ジョン手術に踏み切ることも考えられます。

しかし、トミー・ジョン手術を受けるとなると、1年以上は投手として復帰することはできません。

そんな中、ある「新手術」が注目されています。

「セス・メイネス手術」と言われる新手術なのですが、トミー・ジョン手術とは一体何が違うのでしょうか?

セス・メイネス手術がトミー・ジョン手術と同様の回復が見込めて、かつ早期の復帰が可能であればメリット満載ですが果たして・・・。

大谷ロスはんぱない・・・

 

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新手術「セス・メイネス手術」とは?

「セス・メイネス」というのは、初めてこの「セス・メイネス手術」を受けた投手にちなんで名付けられました。

投手で最初のセス・メイネス手術の事例は2016年8月で、まだ2年足らずのまさに「新手術」です。

セス・メイネス手術の手術法は、

  • 傷んだ内側側副靭帯を縫合する
  • 人工テープと人工ビスで補強する

というのものです。

同じ靭帯を治療する新手術「セス・メイネス手術」ですが、多くの選手が受けたトミー・ジョン手術とは何が違うのでしょうか?

セス・メイネス手術とトミー・ジョン手術の違いは?

新手術「セス・メイネス手術」とトミー・ジョン手術は、同じ靭帯の損傷・断裂を治療する手術法ではありますが、セス・メイネス手術とトミー・ジョン手術は何が違うのでしょうか?

トミー・ジョン手術は、傷んだ靭帯を除去して、新たに他の箇所から靭帯を移植する手術です。

つまり、

セス・メイネス手術は「靭帯の修復」
トミー・ジョン手術は「靭帯の移植」

です。

この点が大きく違います。

そして、手術後の復帰時期についても違いが見られます。

トミー・ジョン手術は、復帰までに1年以上はかかります。

実際にダルビッシュ有投手はトミー・ジョン手術を受けてからの復帰登板までに1年2ヶ月かかりました。

つまりトミー・ジョン手術を受けると、最低でも1年まるまる投手としては復帰できず、トレーニングをしつつ治療に専念するしかありません。

ところが新手術「セス・メイネス手術」は、手術を受けてから復帰までの期間を6~7ヶ月に短縮できるそうです。

トミー・ジョン手術と比べると、新手術「セス・メイネス手術」は復帰までの期間と半年以上は縮められる可能性があるということになります。

復帰までの期間がこれだけ短縮されると、セス・メイネス手術を選択するメリットは大きいですよね?

手術事例についてですが、セス・メイネス手術を投手として最初に受けたのが2016年8月ということを先にお伝えしました。

それに対してトミー・ジョン手術を最初に投手として受けたのが、1974年のトミー・ジョンです。

セス・メイネス手術もトミー・ジョン手術も、最初に手術を受けた投手の名前が手術名になっているのは同じですね。

セス・メイネス手術とトミー・ジョン手術には42年もの歴史の差があります。

新手術「セス・メイネス手術」とトミー・ジョン手術の違いを比較表にまとめます。

手術名 手術法  術後から復帰までの期間 最初の手術(投手)
セス・メイネス手術 靭帯の修復 6~7ヶ月 2016年
トミー・ジョン手術 靭帯の移植 1年以上 1974年

 

それでは実際に新手術「セス・メイネス手術」を受けた投手が復帰して活躍している例はあるのでしょうか?

 

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大谷翔平選手と同じ二刀流選手がセス・メイネス手術で劇的な回復!

2018年6月現在、ジャイアンツ傘下の3Aサクラメントに所属するジョーダン・シェーファー選手。

この選手は大谷翔平選手と同じく二刀流で、投手と外野手をこなす選手です。

シェーファー選手は2017年の3月に新手術「セス・メイネス手術」を受けました。

そして同年8月にマイナーリーグの試合で実践復帰しています。

セス・メイネス手術から復帰までに要した期間はおよそ6ヶ月です。

今年2018年も二刀流で試合に出場しています。

手術から復帰して実際の試合に出場し続けているということになると、新手術「セス・メイネス手術」を選択肢に入れる可能性は今後大きくなってきますよね?

やはり手術から早期に復帰できるというメリットが大きいです。

それでは大谷翔平選手は新手術「セス・メイネス手術」を受けて靭帯の「修復」に踏み切ることはあるのでしょうか?

大谷翔平が新手術「セス・メイネス手術」を選択する可能性は?

現在はPRP治療で経過観察中の大谷翔平選手。

肘の状況次第では手術に踏み切ることも十分にありえます。

PRP療法だと2ヶ月ほどで実践復帰できる見込みなのでこの治療法を選択しているのですが、もちろん靭帯の損傷度合いが激しい、もしくはPRP治療の経過がおもわしくないと手術という選択肢になります。

それでは手術となった場合に、大谷翔平選手は新手術「セス・メイネス手術」を選択するのか、トミー・ジョン手術を選択するのか、という点です。

新手術「セス・メイネス手術」のネックになる点は、

  1. 手術症例が少ない
  2. 手術失敗のリスク

この2つでしょう。

①は新手術ということもあり、トミー・ジョン手術ほどの手術成功事例がありません。

もちろん新手術とはいえ、セス・メイネス手術が医学的に治療可能という判断があるのは間違いありませんが、セス・メイネス手術に全く疑いがないといったらウソになるでしょう。

手術の成功事例、というよりも手術の症例自体が少ない新手術に踏み切るのは大きな決断になります。

②は①とも繋がりがありますが、万が一手術後に想定していた回復が見込めなかった、というリスクです。

もしそのようになってしまうと、最悪の場合は再手術。

あるいは、セス・メイネス手術を受けたあとに、さらにトミー・ジョン手術を受けるといったことにもなりかねません。

そうなってしまうと、投手としての復帰には2年以上はかかってしまうということにもあります。

復帰できればまだいいのですが、投手としての復帰は無理、もしくは野球選手としての復帰すら危ぶまれる、という可能性もあるのではないでしょうか?

それでは大谷翔平選手がPRP治療後の経過がおもわしくなく、手術に踏み切る場合にどちらの選択肢をとるのか?

上記のリスクを考えると、手術事例が多いトミー・ジョン手術を選択するのでは?と予想するのが妥当です。

ただし、大谷翔平選手が関わっているエンゼルスのチームドクターなどが新手術「セス・メイネス手術」に精通しているドクターで強く勧めた場合、復帰期間の短さから新手術「セス・メイネス手術」に踏み切る可能性もあります。

こればかりはどこまで手術のリスクを勘案して決断するかによりますので、肘の損傷具合などによっても変わってくるでしょう。

最終的にはドクターとチームが手術リスクと復帰時期を天秤にかけて判断することになりそうです。

 

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ネット上の反応

そのうち、故障じゃなくても、強くするために靱帯を補強する時代がくるのかもしれんな
メジャーで外野手でマイナーで投手っていう選手もいるんですね!手術が成功して良かったですね!
もう160キロ台の豪速球が見られないのなら、いっそ打者に専念しても良いと思う。大谷なら、松井を超える打者になれると信じてやまない。
なんかすぐ手術するな。メジャーってなんか胡散臭い。
まだ症例が少ないだけに手ぇ出しにくいな
これが本当なら来シーズンには余裕で間に合うな
山中教授のES細胞で何とかならないかなぁ…。
こういう技術は日進月歩だね

セス・メイネス手術とトミー・ジョン手術の違いまとめ

ここでは新手術「セス・メイネス手術」とトミー・ジョン手術の違い、そして、

大谷翔平選手がセス・メイネス手術に踏み切る可能性についてお伝えしました。

セス・メイネス手術
  • 靭帯の”修復”
  • 復帰までの期間は6~7ヶ月
  • 最初の手術の症例は2016年
トミー・ジョン手術
  • 靭帯の”移植”
  • 復帰までの期間は1年以上
  • 最初の手術の症例は1974年

セス・メイネス手術とトミー・ジョン手術は、手術方法も違えば、復帰までの期間も違います。

また、手術例にも差があり42年もの歴史の差がありますので、それだけ手術に対する「信頼度」も違います。

大谷翔平選手の復帰の過程でマスコミで報じられてる内容を見てると、PRP療法で投げれるようになるまで回復させて復帰。

それが難しいようならトミー・ジョン手術、と言われています。

今のところセス・メイネス手術という選択肢は聞かれませんが、いずれにせよ早期の復帰を願うばかりです。

セス・メイネス手術が大谷翔平選手の”救世主”となりうるのでしょうか?

ケガの回復にも注目ですが、セス・メイネス手術が脚光を浴びる日はいつのなるのでしょうか?

10年後はセス・メイネス手術が主流になってるかも!

 

【2018.10.2追記】
大谷翔平選手は2018年10月1日にトミージョン手術を受けたことを正式に発表しました。

 

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3 件のコメント

  • 誰もやったことがない事が好きなんだから
    もう今すぐセス・メイネス手術をして来シーズン頭からやり直すべきでしょう
    それが出来ないなら万事中途半端の糞野郎でしかないよ

    PRPもTJも認めないよ
    これまでどんだけ世間に迷惑掛けてるのよ

    • 同感です。白人は金もうけ第一です。選手生命など二の次でしょう。靱帯断裂ならTJ手術でしょうが、損傷だけなら修復手術の方が
      良いに決まっています。一刀流の投手ならまだしも、あれだけのバッターが、バッティングまで悪くなるかもしれない手術を受けるなんてあり得ない。二刀流は30歳まででしょう。いずれ、バッターだけになるわけですから、バッティング中心の中でたまに投げるだけの二刀流の方がよいのでは・・

  • 日本人でセス・メイネス手術を、受けた、或いは執刀人は居ますか?
    大谷選手は、この手術方法を知ってるのでしょうか?

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