メジャーリーグのウインターミーティングとは?n

メジャーリーグはシーズンオフでも話題が付きません。

ワールドシリーズが終わってから、オプトアウト(契約破棄)をするかどうかも含めた契約更新、破棄のニュースが飛び交います。

新人賞やサイヤング賞、最優秀監督賞やMVPなど、各賞も発表されます。

他にもオーナー会議があったり、殿堂入り選手の発表があったりと、スプリングトレーニング(春季キャンプ)までイベントが盛りだくさんです。

その中でも来期の戦力を占う意味で重要なのが「ウインターミーティング」です。

この期間は毎日多くのニュースが取り上げられますね。はたしてこのウインターミーティングとは何なのでしょう?

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メジャーリーグのウインターミーティングは世界最大の野球コンベンション!

メジャーリーグのウインターミーティングは、決して球団のGMが集まって会議をするわけではありません。

もっと大規模なもので、野球関係者が同じエリアに滞在して、毎日様々な催しが開催されるイベントです。

ミーティングというよりはフェア、あるいはコンベンションといった方がピンと来るかもしれませんね。

ウインターミーティングは、毎年12月の1週目に開催されます。

訪れる人はメジャーリーグ30チームの選手編成に関わるGM、幹部や監督。選手のエージェント。

他にも、広報などの球団職員やトレーナーなどです。

また100を超えるマイナー球団の関係者や、日本など米国以外の球団から助っ人を探すスカウトなども訪れます。

これだけでもすごい人数です。

これに記者などマスコミが加わるのですから、大型ホテルはすべて関係者で埋め尽くされ、周辺のホテルも含め、街全体が野球一色になります。

ホテル内には、スポーツメーカーや最新鋭の分析機器メーカー、飲食品会社や清掃機具を売り込む会社などが集まってブースを出しています。

球団が就活学生に向けて職員を募集したり、面接するブースも設けられます。

トレーナーやチーム運営に関するワークショップ、野球に関する商品を販売するトレードショーなども同時に行われます。

メジャーリーグのウインターミーティングは、世界で最大の野球コンベンションといえるでしょう。

来期戦略を占う重要な場!

ウインターミーティング期間中にMLB機構側は、各チーム監督のインタビューを30分、メディア向けにセッティングします。

これは、公の場で新シーズンの戦力を監督が語る重要な意味合いをもち、毎年とても注目されます。

さらに注目は「ルール5ドラフト」

メジャー40人選手枠に空きがあるチームが、他のチームでメジャー契約をしていない選手(18歳以下で在籍年数5年未満、19歳以上で在籍4年未満の選手を除く)を獲得できるドラフトも行われます。

これは非常に面白い仕組みで、有望な若手が同じポジションにすごい選手がいてメジャーに昇格できなかったり、他のチームには取られたくない選手を囲うなど、マイナーで『飼い殺し』にならないように考案された制度です。

このため、シーズン終了後に一度ベテランを戦力外通告して、若く有望な選手とメジャー契約をして他球団に取られないようガードしたり、戦略的にメジャー契約枠を残したりする動きが活発になります。

過去には、リーグ屈指のHRバッターのホセ・バティスタ(ブルージェイズ)や、2017ポストシーズンで活躍したマーウィン・ゴンザレス(アストロズ)やトミー・ケインリー(ヤンキース)などもこの制度で目が出た選手なのです。

なお、このドラフトで選手を獲得する場合は、決まった金額を相手球団に支払うことになっています。

やはりGMの腕の見せ所!

とはいえ、やはり最大の注目は、各チームの編成の動きです。

ブロックバスターといわれる複数選手がからむ大型トレードが次々と決まっていくのもこの期間。

各チームは「War Room(戦略室)」という部屋に陣取り、他球団の動きや有力選手の動向を探りながら、トレードをまとめていきます。

電子機器もない時代は、秘密裏に夜のバーでサインした、なんていう話もありましたが、今は瞬時につながる時代なのでそれは無くなりました。

その分、チーム関係者やエージェントたちが発する情報が瞬時に駆け巡りますので、数百にも及ぶツイッターから目が離せません。

自チームが欲しい選手の情報だけでなく、他のチームが狙っている選手の情報をキャッチし、先に獲得してその後の交渉を有利に進めたり、三角トレードをしたり、将来のドラフト権利をつけたり、移った選手のサラリーを一部肩代わりしたりなど、様々な手法が取られます。

まさにチーム編成の責任者、GMの腕が問われるところですね。

2017年のウインターミーティング見どころは?

2017年は12月10日から14日の5日間、フロリダ州オーランドのディズニーリゾートで開催されます。

各チームの戦力検討順序として、まずは超有力選手にからむ取引が最初。

ダルビッシュ投手はこの期間中に新天地が決まると思われます。

次の優先順位は若手が中心になるので、どうしてもベテランの選手は後回しになります。

イチロー選手や青木選手、上原投手や岩隈投手はすぐには決まらないかもしれませんが、ぜひ来期もMLBでプレーしてほしいものです。

また、ポスティングでメジャー移籍を希望している大谷選手(日本ハム)や牧田投手(西部)、海外FAでのメジャー挑戦を表明した涌井投手(ロッテ)や平野投手(オリックス)からも目が離せませんね!

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