ポスティングシステムのルールとは?大谷翔平選手も行使してMLB移籍か!?

横浜ベイスターズが19年振り、下克上での日本シリーズ進出。

清宮選手7球団競合の末、日本ハムが交渉権獲得と多くの話題があった2017年のプロ野球ですが、最大の注目はやはり大谷選手がMLBへ行くかどうかでしょう。

現在ポスティングシステムでMLB入りが噂されていますが、そもそもポスティングシステムとはなんでしょうか?

ルールや制度を利用して移籍した選手、課題等を解説していきます。

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ポスティングシステムとは?

ポスティングシステム制度内容

NPBに所属しているプロ野球選手が、海外FA資格取得前にMLB球団へ移籍できる制度です。

「日米間選手契約に関する協定」(1998年12月15日調印発効)で成立した比較的新しい制度です。

多くの日本人プロ野球選手がこの制度を利用しMLB球団へ移籍しています。

ポスティングシステム以外の移籍方法

ポスティングシステム以外でMLB球団へ移籍する方法は「海外FA資格」「自由契約」があります。

海外FA資格は、1軍登録日数が9シーズンある事が取得条件となり、得高卒入団選手の場合最低でも28歳、大卒入団選手の場合は32歳になります。

海外FAで移籍した主な選手は、佐々木主浩選手や新庄剛志選手です。

自由契約は、所属球団から自由契約の公示をしてもらい、MLB球団と選手(または代理人)が直接交渉して移籍するケースです。

自由契約で移籍した主な選手は、井口資仁選手や桑田真澄選手です。

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ポスティングシステムのルール

ルール概要

海外FA資格がない選手がMLBに移籍を希望し、所属球団の許可を得た選手のみが対象となります。

所属球団は対象選手の実績や力量、需要を基に2000万ドルを上限に譲渡金を自由に設定することができます。

11月1日から翌年の2月1日までにポスティング申請を行いMLB全球団に通知し、提示された譲渡金額を承諾し交渉したいMLB球団があればその全てのMLB球団と交渉することができます。

交渉期間はポスティング申請翌日から30日間で期間中に契約が成立すると、獲得したMLB球団は対象選手所属球団に譲渡金を支払います。

交渉期間中に合意できなかった場合は、次の11月まで対象選手はポスティング申請ができなくなるので注意が必要です。

譲渡金の支払いは意外と知られていないのではないでしょうか?

譲渡金額に応じて、分割で所属球団に支払われます。

支払いスケジュールは、MLBコミッショナー事務局がNPBとMLB球団に対し、各分割払いの正確な期限を含んだ支払いスケジュールを提出する事になっており、支払いは以下の通りに行われます。

<譲渡金1000万ドル以上の場合>

契約条項が確認、または報告された日から18ヶ月以内に4分割で譲渡金を支払わなければなりません。

1回目:譲渡金の50%を14日以内に支払い

2回目:譲渡金の17%を6ヶ月以内に支払い

3回目:譲渡金の17%を12ヶ月以内に支払い

4回目:譲渡金の16%を18ヶ月以内に支払い

<譲渡金1000万ドル以下の場合>

契約条項が確認、または報告された日から12ヶ月以内に均等分割で譲渡金を支払わなければなりません。

1回目:譲渡金の50%を14日以内に支払い

2回目:譲渡金の50%を12ヶ月以内に支払い

<2012年までの旧制度>

入札制度で最高金額を入札したMLB球団が30日間の独占交渉権が与えられます。

合意に至ると、入札額を対象選手が所属していたNPB球団に支払われます。

入札額は上限が無い上にラクジュアリースタック(贅沢税)がかかりません。

そのため、

「資金が潤沢な一部の球団のみしか応札できない」

「戦力均等化が図れない」

ということがMLB球団側で問題視され、MLB球団がNPB選手獲得資金の高騰を防ぐために改定したと言われています。

現制度との違いとして、

「入札額の上限がない事や選手側が球団を選べないこと」

「入札球団がなくても同年のポスティング申請が可能なこと」

が挙げられます。

過去にポスティングシステムでMLBに移籍した主な日本人選手

イチロー選手

2000年(オリックス・ブルーウェーブ →  シアトル・マリナーズ)

※旧制度

日本人で初めてポスティングシステムを行使。

3年総額1400万ドルで契約。

松坂大輔選手

2007年(西武ライオンズ → ボストン・レッドソックス)

※旧制度

6年総額5200万ドルで契約。

ダルビッシュ有選手

2012年(日本ハムファイターズ → テキサス・レンジャーズ)

※旧制度

6年総額6000万ドルで契約。

田中将大選手

2014年(東北楽天ゴールデンイーグルス → ニューヨーク・ヤンキース)

7年総額1億5500万ドルで契約。

前田健太選手

2016年(広島東洋カープ → ロサンゼルス・ドジャース)

8年総額1億620ドル(出来高込)で契約

ポスティングシステムの課題

①選手個人の意思が反映されにくい

所属球団から許可がないと申請できない仕組みのため、選手が希望したとしても必ず申請できるとは限りません。

ポスティング申請を容認していない球団もあり、メジャー志向の選手がドラフト時に容認していない球団から指名された際に、入団拒否という可能性も考えられます。

②NPB球団側に不利

旧制度では、2000万ドル以上の入札が期待できた選手の場合、球団側は多額の見返りが期待できました。

しかし、現制度では譲渡金の上限が2000万ドルと設定されたので、球団側がスター選手を出すメリットが大分薄くなりました。

球団側がポスティング申請を容認しない大きな要因となっていると考えらます。

ポスティング希望する条件や拒否できる明確な条件があれば、ある程度は改善されるのではないでしょうか。

ポスティングシステムのルールまとめ

ポスティングシステムは、海外FA資格を持たずとも海外移籍できるので、MLB志望の選手にとっては良い制度といえます。

しかし選手個人の意思が反映されにくいなど、課題も多くある制度なのも確かです。

制度全体として、NPB球団にとって不利になっている制度ですので、現在ポスティング改定の協議がされています。

今後のルール・運用改善に期待したいですね。

今ポスティングシステム移籍で最も注目されている大谷翔平選手は、球団側もポスティングシステム容認の姿勢なので、来シーズンには海の向こう側でプレーしているかもしれませんね。

打者に専念するのか、投手に専念するのか、はたまた日本と同じく二刀流を挑戦するのか、非常に楽しみです。

プロ野球ファンからすると、もっと日本での活躍をみたい、でも海外で活躍する大谷選手もみたい、とジレンマもあるのではないでしょうか。

2017年はオフシーズンも例年になく盛り上がりそうなのでぜひ注目したいですね。

 

最後までごらんいただきありがとうございました。

 

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