PRP療法とは?大谷翔平も右肘に注射したその理由と効果は?

日本ハムファイターズからエンゼルスに移籍することが決まった大谷翔平ですが、なんと、生命線である右肘にPRP療法を受けていたことが判明しました。

アメリカや日本でも大谷翔平を心配する声が相次いでいますが、そもそもPRP療法とは一体何なのでしょうか?

今回は、PRP療法とは?という疑問から、右肘に注射したその理由と効果についてまとめてみました。

トミー・ジョン手術するかどうかの判断がむずかしい・・・
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PRP療法とは?

PRP療法とは、自らの血液から抽出した多血小板血しょうを注射する治療法で、再生療法の分野に属します。

スポーツ選手の患部再生以外にも、アンチエイジングや美容などで活用されていて、一般の女性にも馴染みのある治療法となります。

PRP療法の目的

PRPを使用することによって、これまでは治療が難しかった外傷や障害に対して、治癒促進とスポーツなどへの早期復帰が期待できます。

従来の治療法では、治癒や早期復帰が見込めないような事例に対して効果的な治癒を提供することを目的としています。

治療の流れ

①カウンセリング

治療を行う前に、まずカウンセリングを行います。

担当医から血小板療法について細かな説明を受け、治療をする部位・血小板の導入量・導入方法・治療スケジュールなどを決めていきます。

②採血

少量の血液を採血します。

③血小板の取り出し

専用キットを用いて処理を行い、採血した血液から白血球、赤血球、血清、血小板を分離し治療に有効な能力を持つ血小板のみを取り出します。

④血小板の注入

治療する箇所に、局所麻酔を行って注射器で血小板を注入していきます。

注入後はしばらく安静にし、注入した箇所を冷やします。

場合によっては、血小板を注入した箇所に一週間ほど腫れが出ることもありますが、これは注入した血小板によって細胞が活性化しているということなので、特に問題はないようです。

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PRP療法で治療する効果とメリット

PRP療法で治療する効果とメリット

PRP療法で治療する効果とメリットについて、ヤンキースの田中将大にPRP療法を施した球団主治医のクリス・アーメッド医師は、

「けがを早く治癒するだけでなく、回復をより予測可能なものにすることができる」

と話しています。

PRP療法は通常の治療や手術よりも早く治る効果があり、そのことで激しい順位争いを日々繰り返しているチームにとって助けになります。

回復の予測が可能になることで、監督やコーチもローテーションの計算が出来るということは、メジャーリーグの第一線で活躍している選手や球団からするとかなり大きな効果でありメリットです。

そういった意味では、PRP療法は選手のみのメリットではなく、チームや球団に取っても大きなメリットとなる治療法だということが分かります。

PRP療法で起こりうる副作用

PRP療法で起こりうる副作用

大谷翔平の受けたPRP療法について、起こりうる副作用をまとめてみました。

痛み

PRPを注射すると、患部に炎症が生じその後に治癒機転が働き、その最初の炎症により、注射後の数日間は痛みを伴う可能性があります。

痛みに関しては、注射後数日の安静と患部の冷却、PRPの効果を落とし難い消炎鎮痛剤などで様子を見ます。

感染・合併症

また、従来の注射と同じように、感染の可能性もあるようです。

その他、血管穿刺時の神経損傷、反射性交感神経ジストロフィ(痛みに敏感になり追加の治療が必要な可能性)などの合併症が考えられます。

PRP療法とトミージョン手術の違い

ここまででPRP療法について説明してきましたが、大谷翔平やヤンキースの田中将大が受けたPRP療法と、ダルビッシュ有が受けたトミージョン手術はどっちが良いの?

何が違うの?という疑問が浮かんできたので、簡単にまとめてみました。

PRP療法

損傷した靱帯の治癒促進。

早期復帰が可能。

トミージョン手術

損傷した靱帯を切除した上で、患者の反対側の前腕や下腿、臀部、膝蓋腱などから正常な腱の一部を摘出し移植して患部の修復を図る。

実践復帰まで12ヶ月から18ヶ月ほどかかると言われている。

PRP療法とトミージョン手術の判断基準

以前、ダルビッシュ有が自身のツイッターでPRP療法を受けた田中将大とトミージョン手術を受けた自身の違いを「靱帯損傷の差」とツイートしています。

肘を損傷した場合、どちらで治療した方が良いのかについてはその選手と球団スタッフ、主治医で話し合って決めることになると思いますが、ダルビッシュ有のツイートを見ている限り、損傷度合いによってPRP療法かとミージョン手術かが決まるようですね。

PRP療法とは?まとめ

PRP療法とは?大谷翔平も右肘に注射したその理由と効果は?

ここでは再生療法である「PRP療法」について説明しましたが、いかがでしたでしょうか?

大谷翔平が右肘を治療していると聞いて、最初はすごく心配になりましたが調べてみると本格的な故障じゃないみたいで安心しました。

ニュースを見てもエンゼルスのエプラーGMは、

「肘に損傷の兆候はない、彼の年齢の選手と同じような内容だった。身体検査内容には満足している」

と話しています。

開幕から大谷翔平選手の元気な姿が見られそうで本当によかったですね。

それにしても来季のMLB開幕が楽しみで仕方ありません。

肘の治療にPRP療法はいまの主流か?

 

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